「Blogでバーンアウトする人」について
CNETで、梅田望夫さんの「Blogでバーンアウトする人と、しない人の違い」という記事を二日遅れで読んだ。
彼の議論によれば、「disparate audiences(共通点のない本当に色々な人達)に囲まれて」対応に神経を擦り減らし、燃え尽きてブログの筆を折ってしまう人とそうでない人がいるという。
梅田氏はそれを「信念・意見表明系」の人と「観察・啓蒙系」の人の違いではないかと捉えていた。つまり前者は、不特定多数の人たちに囲まれて色々な見解を述べられても、議論なり対話なりを続けながら発話してゆくのに対して、後者は、自分の知っていることを皆と共有することに意義があるので、そのような議論もしくは対話に巻き込まれると予想外のこととして、やる気をなくしていってしまう、というのだ。
これに対して、この二分法が正確な対立項ではないのではないか、という反論があったことは、梅田氏の次の記事「Blogに見る言論の新しいスタイル」に詳しく書かれているので、ここでは繰り返さない。
私自身も、自分の日記では確信犯的に「信念表明系」だが、ココログにおいては逆に「観察・啓蒙系」の態度を取ろうとしてきた。(尤もその結果早くも二週間でバーンアウトしかけて、どうやって立て直そうか、ウェッブ日記の方とどうバランスを取っていこうか、と悩んでいた時だった。) だから、一人の人でも、双方のスタイルを取ることが出来るのではないか、という疑問は、最初の記事を読んだ時に即座に抱いたのだった。
それ故、梅田氏の二番目の記事の
観察・啓蒙する対象を選んで書く(他者の言説などへのリンクをつけて)ことで、自分や自分の考えが成長していくプロセスを公開する。そしてそれが、やや控えめではあるが持続的な「信念・意見表明」になる。こういうスタイルに、Blogという新しいメディアの可能性を感じるのである。一方、もともと「信念・意見表明系」の人の場合、本当は、あまりメディアを選ぶ必要がない。Blogだっていいし、eメール・ニュースレターであってもいいし、雑誌に何か書いてもいいし、本を書いてもいいし、テレビに出たっていい。
というところには、それも一つの答えかもしれない、というぼんやりした共鳴感は抱いた。
しかし、私の中では、まだわからない部分がある。
そもそも、Blogは「信念表明系」にとって適切なツールなのだろうか。これは「読み手」の問題と大きく絡んでいるので、今日の状況が一年後の、あるいは半年後の状況であるとは限らない。それを承知の上で、現時点の日本の状況から考えると、今のブログは、「信念表明系」にとって、読み手のコミュニティの小ささゆえに、逆に暖簾に腕押しのようなものではないだろうか。そして、「信念表明系」にとっては、逆に手応えのなさにやる気を失う結果とはならないだろうか。
こうしてみると、梅田氏の結論に裏側から辿り着いてしまった感がないでもない。やはり、氏の言う通り、ブログは「観察・啓蒙の装いの中に、密やかなる信念表明をこめる程度の表現」に向いている媒体なのだろうか。
全て「読者」あっての営為なので、今の自分には結論できない。しかし、梅田氏の結論に対しては、そうかもしれないが、本当にそうなのだろうか、という思いがある。残念ながら、自分の中のもやもや感を解けるだけの力は、今の私にはない。きっとこの思いを大切にしながら、ブログと関わりあって行く時に、何か見えてくるものがあるだろう、と期待しつつ、今日はこの辺で筆を措く。



Comments
>残念ながら、自分の中のもやもや感を解けるだけの力は、今の私にはない。
_ にゃっはっはっはっはっはっはっ。この世の全ては最良解でつよ。つよ。つよ。
たとえ、大勢の人が読んでも、1人しか読んでくれなくても、誰も読んでくれなくても。
_ 誰が読んでも読まなくても、どれでも同じようなもの。単なる、あなたや私や誰かの脳機能が駆動しただけ。
_ 意味も、有っても無くてもどちらでも良いじゃん。あなたが死んだって、僕が私が死んだって、人類が滅亡したって、地球が崩壊したって、そんなことは、物理法則自体には何のダメージも影響もない。その程度の話。。。
_ ワーイ。べつに革新性も無~い。キチガーイ。
でも楽し~い。から書き続けましょう。死ぬまで。
Posted by: バトルぷにクマ~ ピヨピヨ大将 | 01 March 2004 at 03:58 AM
書き込みありがとうございました。
意味があろうとなかろうと、自分の体力がゆるす限り、書き続けて行く、それは本当に大切なことですね。書き続けるピヨピヨ大将さんの上にも祝福がたくさんありますように祈っています。
Posted by: Grace馨子 | 01 March 2004 at 10:22 AM
Very nice site. Keep up the good work.
Posted by: online casinos | 14 August 2004 at 07:56 AM